イギリスの劇作家レイチェル・ガーネットの戯曲を日本初上演!
松田洋治 × 松田 凌
二人の俳優が挑む、命をめぐる密室会話劇。
レイチェル・ガーネットは、イギリスを拠点に活動する新進気鋭の劇作家で、鋭い構成力と繊細な対話劇で知られる彼女の筆致は、現代イギリス演劇の中でも独自の存在感を放っています。
本作『スタンダード・ショート・ロングドロップ』は、2023年のエディンバラ・フェスティバル・フリンジで初演され、同年ロンドン・カムデンの The Vanguard Theatre、翌年にはOxford Castle & Prisonの旧監獄施設で上演されました。
産業革命ただ中の19世紀イギリスを舞台に、旧態然とした死刑制度が近代化されていく時代の中で、二人の死刑囚の対話を通して「罪」「赦し」「人間の尊厳」を問いかける密室会話劇です。
1885年、イギリス北部の街ヨーク。
馬泥棒の罪で投獄された16歳の青年・ラドリーと、罪を語ろうとしない寡黙な初老の男・アリスター。
二人は徐々に打ち解けていったが、ある日、ラドリーは無罪放免の条件として、アリスターの死刑執行人を務めるよう告げられる――
アリスター役には、青井陽治氏や蜷川幸雄氏ら演出の翻訳劇から新宿梁山泊のアングラ劇まで幅広い舞台経験を持ち、宮崎駿監督の映画『もののけ姫』ではアシタカ役としても知られる松田洋治。ラドリー役には、舞台『刀剣乱舞』や『進撃の巨人』-the Musical-、ミュージカル『バグダッド・カフェ』など数々の話題作に出演し、近年は主演映画での活躍も目覚ましい松田 凌。演出を手がけるのは、個人ユニットTAACを主宰し、精力的に作品を発表し続ける若手気鋭のタカイアキフミ。
牢獄という極限の密室で邂逅する死刑囚の人生を通して、
"生と死"を静かに問いかける二人芝居をぜひご期待ください。